top of page

MORE articles

18/08/2026

テレマティクス・インサイト

テルトニカが地域ごとの要望をグローバルなCAN対応車種へと広げる仕組み

13/08/2026

テレマティクス・インサイト

モータースポーツイベントで実証された「FTC887」の性能

23/07/2026

テレマティクス・インサイト

非標準車両のCANバスデータを読み取る方法:Eバイク、Eモペッドなど

セメントメーカーのフリート管理をテレマティクスで最適化:レバノンでの導入事例

5分

14/08/2026

default-image-person.jpg

Kseniya Dolia

Chief of SCOPE operational marketing group

セメント製造は、多数の工程から成る非常に複雑なプロセスです。原材料の採取から粉砕、各原料の適切な比率での混合、必要な温度の正確な維持、適切な保管条件の確保まで、さまざまな種類の産業車両や機械が使用されます。このように業務が複雑であるため、業務状況の可視性不足や非効率性は、多くのセメントメーカーが抱える共通の課題となっています。



「Sibline Cement」社が直面していたフリート管理の課題


これらは、レバノン最大級のセメントメーカーの一つである「Sibline Cement」社がまさに直面していた課題です。同社は、セメントミキサー車、コンクリートポンプ車、大型油圧ショベル、その他のセメント製造設備を含む、400台の車両および資産から成る大規模なフリートを運用しています。


同社では、どのような作業がいつ行われているのか、作業がどの程度の速度で進められているのか、そして誰が車両を運転しているのかを把握する必要がありました。さらに、車両や設備の不正使用、燃料やコンクリートの盗難につながる可能性のある事例を特定することも重要でした。


多様な車両で構成されるフリートに合わせたテレマティクスソリューションの構築


テルトニカのビジネスパートナーである「Maliatec」社は、この課題に対応し、さまざまな車両を含むフリート全体でメーカーのニーズを満たすソリューションを提供しました。その際、以下の点を考慮することが重要でした。


  • 各車両タイプの業務上の役割と、それぞれで監視すべき主要パラメータ

  • 車両のCANバスから取得可能なデータと、外部センサーが必要かどうか

  • 各車両に適した設置方法


大型車両や機械は種類ごとに異なる業務上の役割を担い、監視すべきパラメータも異なるため、このプロジェクトでは個別の要件に合わせたアプローチが求められました。


セメントミキサー車を監視する場合、燃料レベルや車両エンジンの性能だけでなく、ドラムの回転速度と回転方向を把握することが重要です。これにより、フリート所有者はコンクリートが積み込まれているのか、排出されているのかを確認でき、特に重要な点として、盗難の可能性を検知できます。


この事例からも、最適なテレマティクスソリューションの設計は、対象となる企業の具体的な業務内容を理解することから始まると分かります。


リアルタイム追跡と車両データの取得


セメント製造業務を分析した結果、「Maliatec」社のチームは、テルトニカのCANデータ読み取り対応トラッカー「FMC150」を採用しました。これにより、位置情報のリアルタイム追跡に加え、オドメーターやRPMなどの車両パラメータを取得できるようになりました。また、Bluetooth®および1-Wireへの対応により、ワイヤレスの温度・湿度・ドラム回転センサーや、ドライバー識別用のiButtonセンサーを接続できる点も大きなメリットとなりました。


燃料管理については、「Maliatec」社のチームは、車両のCANバスから取得する燃料データに依存するのではなく、外付けの燃料レベルセンサーを採用しました。車両タイプごとに設置方法を調整し、個別にキャリブレーションを行う必要がありましたが、エンドクライアントにとっては、この方法が最適でした。


これにより、燃料レベルを非常に高い精度で把握できるようになりました。特に大型燃料タンクを搭載する特殊機械では、わずかな測定誤差であっても、大規模なフリート全体では大きなコスト差につながるため、高精度な測定が重要です。


高精度な燃料監視により、通常とは異なる燃料消費パターンを特定し、盗難の可能性を検知することも可能になりました。さらに、ドライバー識別と組み合わせることで、責任の所在がより明確になり、燃料消費量の削減にもつながりました。


外付け燃料レベルセンサーを含む3つの燃料監視方法の詳しい比較については、記事「燃料管理にはどのソリューションを選ぶべきか?」をご覧ください


テレマティクスデバイス導入による成果


このソリューションの導入により、「Sibline Cement」社は以下の成果を実現しました。


  • セメントミキサー車に設置したBluetooth®回転センサーと位置情報のリアルタイム追跡を組み合わせることで、無許可でのコンクリート排出を検知し、盗難の可能性を防止できるようになりました。

  • Bluetooth®温度・湿度センサーにより輸送環境を監視し、セメントの品質劣化リスクを低減できるようになりました。

  • 燃料レベルセンサーにより、異常な燃料消費を特定し、盗難の可能性を検知するとともに、異なる車両タイプにわたって燃費効率を改善できるようになりました。

  • iButtonによるドライバー識別によって責任の所在と安全性が向上し、交通事故の削減を支援するとともに、燃料消費量の低減にもつながりました。

  • 「FMC150」による車両データの読み取りにより、車両性能を監視し、アイドリングを検知・削減するとともに、適切なタイミングで車両メンテナンスを計画できるようになりました。


このカスタマイズされたアプローチにより、フリートの運用状況を包括的に把握できるようになりました。車両診断、燃料監視、ドライバー識別、セメントミキサーのドラム回転データを単一のプラットフォームに統合することで、「Sibline Cement」社は日々の業務をより高い精度で監視し、責任の所在を明確にするとともに、より的確な運用判断を行えるようになりました。


テレマティクスデバイスを活用して業務を最適化したいとお考えですか?詳しくは、ユースケース「Bluetooth®アクセサリーを活用した大型車両の管理」をご覧いただくか、お問い合わせフォームにご入力ください。担当チームよりご連絡いたします。

​記事はいかがでしたか?

ぜひシェアしていただければ嬉しいです!

お問い合わせ

ご購入をご検討中ですか?

お気軽にお問い合わせください!

This page is not yet available in your selected language. Please switch to another language.

bottom of page