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モータースポーツイベントで実証された「FTC887」の性能

6分で読めます

13/08/2026

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Laura Kondratienė

Chief of BASE operational marketing group

モータースポーツでは、1秒、1メートルの差が結果を左右します。そのため、ドライバーのパフォーマンスと同様に、信頼性の高い車両追跡が重要です。国際的なエコラリー、オフロード選手権、数日間にわたるモーターサイクルイベントなど、競技の種類を問わず、勝敗は正確な位置情報、高精度な走行距離の算出、そして途切れることのないデータ通信に大きく左右されます。2026年、テルトニカの「FTC887」は、リトアニアで開催された特に過酷なレースイベントでその性能を発揮し、精度と信頼性に妥協できない環境に対応するために設計されたデバイスであることを実証しました。



実戦で活躍するテルトニカのトラッカー


まず、伝統あるEco Rally Around Lithuaniaでは、参加者がリトアニア国内の公道を舞台に、「リトアニア共和国大統領杯」という栄誉あるタイトルを競いました。大会は約600kmにわたり、20のスペシャルステージで構成され、約10か国からおよそ30名が参加しました。このラリーでは、「FTC887」が結果の検証とパフォーマンス追跡を行う主要デバイスとして採用されました。


レースイベントを支援する企業「Raceadmin.eu」の創設者Alvydas Petrošius氏は、次のように説明しています。「一般的なラリーとは異なり、Eco Rallyでは速さではなく正確さが勝敗を決めます。参加者には各ステージで維持すべき目標平均速度が設定され、通常は1kmごとなど一定間隔に計時チェックポイントが設置されています。」



そのため、目標となるスケジュールにできる限り正確に合わせながら、ルート全体を走破することが目的となります。目標時刻より早く到着した場合も遅れた場合も、時間差に応じてペナルティポイントが加算されます。最大限の精度を確保するため、すべての計時およびパフォーマンス計算は10 Hzのサンプリングレートで記録・評価されます。


競技期間を通じて、「FTC887」は一度も性能上の問題を起こすことなく、安定した動作と高精度な測位を実現しました。Alvydas氏は、「参加者が20km走行した後、指定されたチェックポイントにわずか約0.5秒の誤差で到達したケースもあり、デバイスの卓越した精度が実証されました」と述べています。


続いて、テルトニカの「FTC887」は、APL 2026でもその性能を発揮しました。この過酷なモーターサイクルラリーには、40チーム、約120名が参加しました。各参加者のモーターサイクルには当社のトラッカーが搭載され、約1週間で約1,800kmを走破しました。


特に大きな課題となったのが国境周辺の区間です。こうした地域では、モバイルネットワークの電波が弱くなったり、一時的に利用できなくなったりする場合があります。安定した接続性を確保するため、大会主催者はTeltonika Connectivity Solutionを活用し、信頼性の高い通信の維持につなげました。



3つ目のイベントとなった2026年リトアニア4×4オフロード選手権でも、「FTC887」は泥、深い水域、過酷なオフロード環境の中で問題なく動作しました。


信頼性の高いトラッキングはスタート前から始まる


各大会は、ゼロから構築される新しいフリートのようなものです。大会ごとに異なる計時条件、チェックポイントのルール、レポート要件に対応するには、トラッキングデバイスを適切に設定することが不可欠です。そのため、大会主催者はテルトニカの「TCT」を使用できます。また、「FOTA WEB」を利用すれば、レース前にリモートで設定更新を展開できるほか、必要に応じて競技中でも調整が可能です。


その後、コネクターの確認、機器へのラベル付け、各トラッカーと参加者の紐付けといった物理的な点検を行います。これらの作業がすべて完了して初めて、トラッカーを取り付け、使用できる状態になります。



イベント前には数十名、場合によっては数百名もの参加者が到着するため、効率的な取り付けも同様に重要です。「FTC887」はスムーズに導入できるUタイプケーブルを備えており、車両のバッテリーへ直接接続できます。


イベントによっては、モータースポーツ専用のワイヤリングハーネスが使用されることもあります。この場合、電源ケーブルをバッテリーから車内へ引き込み、標準的な6.3mm平型コネクターで終端します。このコネクターは一般的な自動車用ブレードヒューズと同じサイズであるため、当社のトラッカーを車両のヒューズボックス経由で素早く接続できます。約1分で取り付けられるテルトニカのデバイスは、過酷なモータースポーツ用途でも信頼性の高い接続を実現します。


レースで求められる機能を備えたパッケージ


一般的な車両追跡用途とは異なり、ラリーでは走行距離と計時の両方について極めて高精度な計算が求められます。FTプラットフォームでは約40基の衛星を捉えることができ、1秒間隔でデータを記録することで、より高精度なルート再現とパフォーマンス分析が可能になります。その結果、競技データの信頼性が向上し、参加者も大会結果の公平性と透明性に対してより高い信頼を持つことができます。


さらに、モータースポーツで使用されるトラッカーには、位置情報を送信するだけではない性能が求められます。競技中、デバイスは継続的な振動、温度変化、湿気、ほこり、さらには偶発的な衝撃にもさらされます。車両によってはトラッカーが車内または車外に取り付けられるため、取り付け位置や周囲環境にかかわらず、安定して動作し続ける必要があります。


例えばオフロードレースでは、トラッキングデバイスは泥、深い水域の走破、さらには完全な水没にも耐えなければなりません。「FTC887」をはじめとする一部のテルトニカ製モデルはIP69Kなどの高い防塵・防水性能に対応しており、極限環境でも信頼性の高い動作を維持するうえで重要な役割を果たします。



今後について、Alvydas氏は大きな期待を寄せています。「テルトニカが最近導入した機能の中でも、特に有望なのがデッドレコニングです。深い渓谷や密集した森林など、衛星を十分に捕捉できない場所で開催される競技では非常に有用になる可能性があります。特に冬季には、雪に覆われた樹木によってGNSS信号が妨げられることがあります。この機能により、ルートの再現や走行距離の測定精度が向上し、最終的には競技結果の精度と信頼性のさらなる向上につながるでしょう。」

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