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テルトニカが地域ごとの要望をグローバルなCAN対応車種へと広げる仕組み

6分

18/08/2026

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Hryhorii Probytiuk

Operational marketing coordinator

テルトニカのCANポートフォリオに含まれるデバイスは、サービスプロバイダーに拡張性の高いCANソリューションを提供できるよう設計されています。新しい車両が追加されるたびに複雑な統合作業を行うのではなく、フリートの拡大に合わせてソリューション自体も成長していく仕組みです。「FMx150」トラッカーの対応車種リストは、まさにこのアプローチから生まれたもので、現在では2,200を超える車両モデルに対応しています。


しかし、リスト上では1行に見える新しい対応車両の追加も、その背景には、お客様とテルトニカのチームによる緊密な連携を含む一連のプロセスがあります。


本記事では、サービスプロバイダーにとって効率的なCANデータへのアクセスがなぜ重要なのか、多様化する車両への対応がなぜ複雑な課題なのか、そしてテルトニカがビジネスパートナーとどのように連携してその課題を解決し、地域ごとの要望を拡大し続けるグローバルな車両ライブラリへとつなげているのかをご紹介します。



車両CANデータにはどのような価値があるのか?


車両のCANデータを読み取ることで、サービスプロバイダーは追加のセンサーやハードウェアを取り付けることなく、燃料レベル、バッテリー状態、走行距離、エンジン状態、ドア状態など、実際の車両性能データに直接アクセスできます。その結果、設置作業の簡素化、導入期間の短縮、プロジェクト全体のコスト削減を実現できます。


テレマティクスサービスプロバイダーにとっては、車両がすでに生成し、内部のCANバスネットワーク上で交換しているデータを活用することで、燃料モニタリング、EVバッテリー管理、ドライバー行動分析、予防保守、安全管理、セキュリティなど、より付加価値の高いソリューションをエンドユーザーに提供できるようになります。


多様な車両で構成されるフリートへの対応という課題


サービスプロバイダーが単一ブランドのみで構成されたフリートを扱うケースは多くありません。商用フリートは常に変化しており、今日対応している車両が明日には新世代モデルへ置き換えられる可能性がある一方、新たに市場へ参入したメーカーの車両が既存のCANデータベースではまだ対応していない場合もあります。


インテグレーターにとって、車両ごとに手作業で識別・設定を行うことは、導入期間とプロジェクトコストの増加につながり、プロジェクトを効率的に拡張するうえでの制約となります。


テルトニカが混在フリートの複雑さを解消する方法


テルトニカの「FMx150」トラッカーは、車両のCANデータを読み取るために設計された高度なテレマティクスデバイスです。データへ容易にアクセスできるよう、2,200を超える車両モデルへの対応を提供しています。そして、このリストに追加されたすべての車両は、世界各地のビジネスパートナーから寄せられた実際のニーズを起点としています。


そのため、導入はシンプルです。対応車種リストの各車両に用意されている取付ガイドに従い、トラッカーを車両のCANラインへ接続するだけです。サービスプロバイダー側でCANのカスタム設定を行う必要がないため、車両モデルごとに適切なCAN IDを特定し、CANメッセージをデコードし、各パラメータを手作業でマッピングするといった複雑な工程を省くことができます。


複数の車種が混在するフリートでは、autoscan機能によって導入をさらに簡単かつ迅速に行えます。「FMx150」は2分以内に互換性のある車両設定を自動的に識別できるため、車両モデルごとに個別の設定を用意する必要性を軽減できます。実際、autoscanは「FMx150」の導入案件の約50%で利用されています。


対象車両が未対応の場合は?


2,200を超えるモデルを収録するライブラリであっても、すべての車両を即座にカバーすることはできません。では、テルトニカのチームと「FMx150」は、そのギャップをどのように埋めるのでしょうか。


最初の選択肢は、autoscanを試すことです。すでに統合されている類似モデルを基に、未対応車両向けの新しいOEMファイルを生成できる場合があります。ただし、autoscanでは、期待されるすべてのCANパラメータが利用できることや、すべての値を正確に読み取れることを保証するものではありません。


検証済みの車両対応が必要な場合は、テルトニカの技術チームがリバースエンジニアリングを実施できます。



リバースエンジニアリングでは、定められた動作条件下で車両のCAN通信を記録し、必要なパラメータに関連するメッセージを特定したうえで、デコードされた値が実際の車両状態と一致していることを確認します。統合が検証されると、その車両専用のOEMファイルを作成し、「FMx150」の車両ライブラリへ追加できます。


車両の利用可能状況、必要なパラメータ、プロジェクト条件によっては、新しい車両への対応を1か月未満で提供することも可能です。


地域との連携によって実現するグローバルサポート


自動車市場の状況は地域によって大きく異なります。東南アジア、アフリカ、中南米で広く利用されているモデルが欧州では珍しい場合があり、同一車種であっても地域仕様によって電子アーキテクチャがまったく異なることもあります。


テルトニカは複数の大陸に27の拠点を展開しており、グローバルなパートナーサポートを支える地域拠点のネットワークを構築しています。各地域では、技術エンジニアが未対応車両から現地でCANデータを収集し、その後「FMx150」の対応車種リストへ統合することが可能です。



中国をはじめとするアジアの自動車メーカーが新たな市場へ進出するなか、このような地域レベルでの連携はますます重要になっています。サービスプロバイダーが、地域によってはまだ十分に知られていない乗用車、トラック、電動二輪車、特殊車両を扱う機会も増えています。


テルトニカ・インドネシアのテクニカルサポートエンジニア、Hendri Dwi Santosoは次のように説明しています。


「インドネシアで地域向けのリバースエンジニアリングサポートを開始した当初、中国や日本の多くの車両は私たちにとっても新しいものでした。それらのアーキテクチャを理解し、OEM対応を準備することは当初大きな課題でした。しかし、新しい車両に対応するたびに私たちの知識は広がり、将来、類似する車両を統合する際の作業も容易になっていきます。」


成果:拡大し続ける対応車種リスト


こうしたパートナー主導のアプローチにより、「FMx150」の対応車種リストは現在2,200モデル以上にまで拡大しています。プロジェクトを開始する前に、パートナーは対応済みの車両バージョンとCANパラメータを確認できます。そのうえで、設定時に適切な車両専用OEMファイルを選択するか、autoscanによる自動処理を利用できます。


テルトニカのCANポートフォリオのプロダクトマネージャー、Robertas Armonaitisは次のように述べています。


「『FMx150』デバイスの主要な目標の一つは、世界中のお客様に最大限の価値を提供できる、拡張性の高いCANソリューションを実現することです。」


自動車市場の動向


2026年上半期、テルトニカは「FMx150」の対応車種リストに66車種を追加しました。


これらの追加車両は、世界の自動車市場で進行している変化を反映しており、そのうち33車種が電気自動車でした。さらに、「FMx150」車両ライブラリの最新アップデートにより、テルトニカは新たなマイルストーンを達成し、150を超える電気自動車モデルに対応しました。追加された車両の地理的な分布からも、自動車メーカーの多様化が進んでいることが分かります。

すべての車両追加の背景には、新たな導入案件で必要となった車両、現地での打ち合わせ、技術分析、パラメータ検証、地域チームと製品チームの連携といった、実際のプロジェクトニーズがあります。


対応車種リストは実際のプロジェクトを通じて拡大しており、テルトニカのビジネスパートナーが各地域の市場で実際に扱っている車両を反映しています。


CANデータ読み取りプロジェクトのパートナーをお探しですか?


新しい車両への対応がプロジェクトの進行を遅らせている場合、テルトニカがお手伝いします。世界27拠点のネットワークと高度な技術ノウハウを活かし、新しい統合案件を支援します。フリートがどこで運用されていても、テルトニカのサポートを身近にご利用いただけます。


既存ソリューションからの切り替えを検討している場合でも、現在のシステムをさらに拡張したい場合でも、テルトニカのCANソリューションはフリートのニーズとともに成長します。新しい車両が加わるたびにソリューション全体を再構築するのではなく、車両の追加に合わせて柔軟に拡張できます。プロジェクトについては、担当のテルトニカ営業マネージャーへ直接お問い合わせいただくか、お問い合わせフォームからご相談ください。

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