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ウェビナーまとめ:Eモビリティ業界におけるOEMテレマティクス
この記事は4分で読めます
26/3/12
Eモビリティは、世界的に注目を集めている分野です。「McKinsey & Company」などの調査によると、この市場は2030年までに3,600億ドル規模に成長すると予測されています。この背景には、CO2排出量を規制する政府政策の強化や、持続可能でスマートな移動手段を求める消費者ニーズの高まりなど、さまざまな要因があります。

さらに、ニーズに合わせたテレマティクスへの需要も高まっています。調査によると、マイクロモビリティの利用者は一般的な車両利用者と比べてテクノロジーへの関心が高く、新しい技術を積極的に試す傾向があります。そのため、車両内蔵型テレマティクス(ネイティブテレマティクス)はEモビリティと非常に相性の良いソリューションと言えます。これを組み込むことで、OEMメーカーは競合との差別化を図るとともに、顧客維持率の向上や、ブランドに対するユーザー体験の向上を実現できます。では、Eモビリティに車両内蔵型テレマティクスをどのように導入すればよいのでしょうか。このテーマについて解説するため、テルトニカは「OEM TELEMATICS IN E-MOBILITY INDUSTRY(EモビリティにおけるOEMテレマティクス)」と題したウェビナーを開催しました。
アフターマーケットテレマティクスとOEMメーカー
車両内蔵型テレマティクスと後付け型テレマティクス(アフターマーケットテレマティクス)の競争は、業界内でたびたび議論されてきました。これには明確な理由があります。OEMメーカーは、車両データへのアクセスを提供することで、既存顧客に付加価値の高いサービスを提供できる立場にあります。しかし、テレマティクス分野へ参入することは決して容易ではありません。ソリューションはOEMの運用に適合する必要があるためです。工場での設置のしやすさ、グローバル展開への対応、カスタマイズの柔軟性、リモートでのデバイス管理など、検討すべき要素は数多くあります。
そのため、経験豊富なテレマティクス企業との協力は、有効な選択肢の一つとなります。こうしたパートナー企業は一緒に要件を分析し、想定される課題を見据えながら、最適なソリューションを提案することができます。さらに、継続的なサポートに加え、Eモビリティの進化や顧客からのフィードバックを踏まえた既存テレマティクスの改善にも対応可能です。ビジネス要件の変化に応じて柔軟に 対応しながら支援してくれる信頼できるパートナーを持つことは、優れたユーザー体験の実現にもつながります。
トラッカー「FTC305」 &「 FTM305」がOEMに最適な理由
トラッカー「FTC305」 &「 FTM305」は、設置をより簡単にするためできる限りコンパクトに設計されています。また、企業ごとにテレマティクスデバイスに求める要件が異なることを考慮し、2つのオプションを用意しています。1つはIP67等級の筐体を備えたトラッカー、もう1つは筐体なしのバージョンで、デバイスをさらに小型化できます。
さらに、「FTx305」は当社製品ラインアップの中でも数少ない「Manual CAN」機能を備えたデバイスの一つです。この機能により、CANの生データを読み取り、「TCT」を使用して独自のCANパラメーターデータベースを設定することができます。この方法により、データ通信プロトコルなどのEモビリティに関するノウハウを第三者と共有する必要がありません。また、「TCT」は当社のデバイス管理ソリューション「FOTA WEB」と連携しており、リモートでの設定更新をこれまで以上に簡単に行うことができます。
さらに、「FTC305」および「FTM305」は、エコドライブ、速度超過、衝突検知、転倒検知など、ドライバー行動に関するさまざまなシナリオに対応しています。また、デバイスの取り外し検知やジャミング検知など、不正な操作や異常な動作を検知する機能も備えています。
Q&A
各ウェビナーの最後には、ライブQ&Aセッションを実施しています。以下では、参加者から寄せられた質問と、それに対する当社技術担当者のIgnas AdomaitisおよびIrmantas Kanapickasによる回答をご紹介します。
「FTC305」および「FTM305」は、デッドレコニング機能に対応していますか?
「FTC305」および「FTM305」には、デッドレコニング機能は搭載されていません。ただし、今後Eモビリティ製品ラインナップに、この機能を備えた新製品の追加を検討しています。今後のアップデートにご期待ください。
「FTC305」および「FTM305」では、どのようなEモビリティパラメーターを読み取ることができますか?
読み取れるパラメーターは、「Manual CAN」機能を使用したデバイスの実装方法によって異なります。Eモビリティ車両のデータ通信プロトコルに基づき、収集してフリート管理プラットフォームに送信する生CANパラメーターを指定できます。パラメーターには、バッテリー残量、温度、バッテリー状態(SOH)などが含まれる場合があります。
「FTC305」および「FTM305」は、「Bosch」や「Shimano」など特定のeバイクブランドに対応していますか?
現時点では、「FTC305」および「FTM305」に対応ブランドのリストはありません。ただし、特定のEモビリティ車両のデータ通信プロトコルをお持ちの場合、「Manual CAN」機能を利用して独自に統合することが可能です。なお、現在、主要なEモビリティブランドへの対応も進めています。
「FTC305」および「FTM305」は、特殊車両で使用されるSAE J1939プロトコルに対応していますか?
現在、SAE J1939プロトコルへの対応を進めており、今後のファームウェアアップデートで利用可能になる予定です。早期アクセスをご希望の場合は、技術サポートチームへのHelpdeskリクエストを作成してください。
「FTC305」および「FTM305」では、iButtonを使用したドライバー識別のための1-Wireと、イグニッション検知用のデジタル入力を同時に使用できません。両方を有効にする方法はありますか?
「FTC305」および「FTM305」では、電源電圧、加速度センサー、または「Manual CAN」パラメーターに基づいてイグニッションを検知できます。設定方法の詳細はドキュメントをご参照ください。
「FTC305」および「FTM305」は、TLS/DTLS暗号化に対応していますか?
TLS/DTLSは、ファームウェア3.7.0-rc.22でテスト用としてすでに利用可能です。ご利用を希望される場合は、技術サポートへのHelpdeskリクエストを作成してください。