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燃料管理:どのソリューションを選ぶべきか?

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燃料管理は、テレマティクス業界で常に注目されているテーマです。車両が燃料で走行する以上、燃料レベルを測定し、消費量を可能な限り削減することが求められます。しかし、テレマティクスプロジェクトの要件はそれぞれ異なり、すべてのケースに適した単一のソリューションはありません。そのため、業界では専用センサーの使用から車両データの読み取りまで、車両ごとの燃料レベルを測定し、燃料消費量を算出するためのさまざまな方法が提供されています。では、自社のフリートにはどのソリューションを選ぶべきでしょうか?



車両データの読み取り:シンプルな方法


燃料レベルは、車両に標準搭載されたセンサーによってすでに測定されているデータです。この情報は車両のダッシュボードに表示され、給油が必要なタイミングをドライバーに知らせます。テレマティクスデバイスを利用すれば、このデータにアクセスし、フリート管理に活用できます。最も簡単な方法は、OBDデバイスを使用することです。OBDデバイスは、整備工場などで車両のメンテナンスに使用されるOBD-II(車載自己診断)ポートに差し込むタイプのトラッカーです。


メリット


Plug & Playで設置可能 — OBDデバイスは、専門の設置技術者でなくても車両へ簡単に取り付けられます。有線接続が不要で、最新の小型車にはOBD-IIポートが搭載されているため、追加のケーブルやアダプターも必要ありません。設置方法に不安がある場合は、テルトニカのYouTubeチャンネルで公開されている技術トレーニング動画をご覧ください。



導入コストを抑えられる — OBDデバイスは車両から燃料レベルデータを直接取得するため、追加センサーへの投資が不要です。これにより、フリート管理に必要な情報を取得しながら、導入コストを削減できます。


対応車両リストを事前に確認できる — テルトニカのOBDデバイスを選択する場合、対応する車両と取得可能なパラメータを事前に確認できます。現在、テルトニカのデータベースには1,600車種以上が登録されており、テルトニカ Wikiのドキュメントで確認できます。このアプローチにより、互換性に関する問題を回避し、フリートを構成する車両に適したソリューションを選択できます。


車両保証への影響を抑えられる — 車両の配線を変更しないため、OBDデバイスの設置によって車両保証が損なわれることはありません。さらに、走行実績に基づく保険や、安全性を重視したリースサービスへの活用も可能です。OBDデバイスは燃料レベルだけでなく、ドライバーの運転状況に関するデータも取得できます。これにより、リース会社や保険会社は、対象車両が適切に使用されていることを確認できます。テルトニカが北米で実施したプロジェクトが、その好例です。


デメリット


主に小型車向け — OBD-IIポートは小型車を中心に搭載されているため、このソリューションをそのまま他の種類のフリートへ適用することはできません。トラックへOBDトラッカーを導入するための追加ケーブルもありますが、特殊機械や二輪車には別のソリューションが必要です。



発見・取り外しが容易 — 設置が簡単である一方、取り外しも容易です。OBD-IIポートは車内にあるため、車両窃盗犯がトラッカーを探す際に最初に確認する場所の一つです。そのため、犯罪率が高い地域では、目立たない場所に設置するバックアップトラッカーを併用せず、OBDデバイスのみを使用することにはリスクがあります。また、社用車を私的に使用しようとするドライバーが、走行前にOBDトラッカーを取り外す可能性もあります。


まとめると、OBDトラッカーは、安全な環境で小型車を監視する場合に最適です。たとえば、法人向けカーシェアリングやデジタル運行記録簿の導入が挙げられます。信頼できる従業員が業務走行と私用走行を記録し、業務に使用した燃料費の精算を受けることが可能になります。また、OBDデバイスは個人車両の追跡にも適しています。特に、テレマティクスソリューションをオンラインで注文し、専門の設置技術者を必要とせずドライバー自身で取り付ける「走行距離に応じた料金体系」に適した選択肢です。


車両データの読み取り:高度な方法


OBDから取得できるパラメータだけではフリート管理の目的を達成できない場合、さらに一歩進めて車両のCANバスへアクセスできます。CAN(Controller Area Network)は、エンジン制御ユニット、エアバッグ、オーディオシステムなどの電子制御ユニット(ECU)間で通信するために、車両で使用される標準規格です。CANはさまざまな種類の車両に採用されており、燃料データの読み取りだけでなく、車両の遠隔制御を含む、より高度なフリート管理の導入も可能にします。監視する車両の種類やユースケースに応じて、CAN DATAまたはPROFESSIONALカテゴリーのトラッカーを選択できます。


メリット


幅広い車両データを読み取れる — CAN接続により、多数の車両パラメータへアクセスできます。車種によって異なりますが、エンジン回転数、シートベルトの状態、トランクやドアの開閉状態、クルーズコントロールの使用状況、VINなど、さまざまな情報を取得できます。CANデータの読み取りに対応したトラッカーを1台使用することで、複数のセンサーへ投資することなく、これらのパラメータを取得できます。



さまざまな車両タイプに対応 — CANは広く使用されている規格であるため、CANデータの読み取りは、燃料データを取得するための汎用性の高い方法です。小型車、二輪車、バン、特殊機械など、必要な車種とパラメータに対応していれば、CANソリューションは幅広い用途に適しています。テルトニカのCAN DATA製品カテゴリーでは、2,200車種以上を掲載した対応車両リストを一般公開しています。PROFESSIONALカテゴリーのデバイスは、「Manual CAN」機能により、さらに高い柔軟性を提供します。この機能を使用すると、読み取るパラメータのリストを独自に作成できます。ただし、「Manual CAN」を使用するには、車両の通信プロトコルに関する知識が必要です。また、その情報を必ず入手できるとは限りません。


安全性を高められる — OBDデバイスとは異なり、CANへ接続するトラッカーは車内の目立たない場所に設置されるため、簡単には発見できません。そのため、ドライバー自身が車両の位置情報を隠そうとする可能性があるケースにも適しています。さらに、RFIDキーまたはBluetooth®ビーコンによるドライバー認証が完了しない限りエンジンを始動できない、車両イモビライザーの仕組みも導入できます。


遠隔制御が可能 — テルトニカの「CAN-CONTROL」アダプターなど、一部のCANソリューションでは、車両データの読み取りだけでなく、車両を遠隔制御できます。たとえば、集中ドアロックの操作や車両のイモビライズが可能です。フリート管理者は車両へのアクセス権を遠隔で付与または取り消すことができ、カーシェアリングにおいて非常に有用な機能となります。


デメリット


専門的な設置作業が必要 — OBDデバイスとは異なり、CANデータ読み取りソリューションでは、通常、専門の技術者による設置が必要です。例外は、FMSコネクターを搭載した最新の大型車両です。この場合、「FMC650」は実質的にPlug & Playで設置できます。それ以外の場合は、接続する配線を正確に把握する必要があります。また、設置方法は車両タイプだけでなく、同一ブランド内の車種によっても異なる場合があります。あらゆる車種の接続方法を記憶することは現実的ではないため、テルトニカでは接続図のデータベースを作成し、ビジネスパートナーからの要請に応じて提供しています。また、テルトニカのCANソリューション利用者の間で特に普及しているIveco Dailyを対象に、必要な工具、配線、基本設定を紹介する設置手順の動画も公開しています。


車両保証に影響する場合がある — 多くのCANデータ読み取りソリューションでは有線接続が必要です。データへアクセスするために車両の配線を切断しなければならない場合があり、車両保証に影響する可能性があります。テルトニカのCANソリューションで車両保証への影響を避けるには、追加アクセサリーの「ECAN02」を使用できます。「ECAN02」は車両の配線を傷つけることなくCANデータを読み取ります。ただし、「CAN-CONTROL」で車両のロックを制御する必要がある場合、「ECAN02」は使用できません。この場合、有線での設置が不可欠です。



まとめると、CANデータ読み取りソリューションは、燃料レベルの測定に加えて、高度なフリート管理を実現します。エンジン性能や適切なタイミングでの車両メンテナンスなど、燃料消費量に影響するさまざまな要因にも対応できます。また、複数のドライバーがオンラインで車両を予約・解錠して使用するレンタカーのようなユースケースでも、大きな価値を発揮します。さらに、OBD-IIポートを搭載していない特殊機械大型車両の燃料消費量を管理する場合にも適しています。


燃料センサー:専門的な方法


車両が保有する燃料データへアクセスする方法は実用的ですが、すべてのフリートにとって最適とは限りません。燃料レベルセンサーや流量計などの外付けアクセサリーを車両や機械へ設置し、トラッキングデバイスに接続することもできます。アフターマーケット向けテレマティクス市場では、さまざまなユースケースに対応する幅広い燃料センサーが提供されています。これらのセンサーは、Bluetooth®による無線接続、またはRS232シリアルポートなどを利用した有線接続によって、トラッキングデバイスへ接続できます。使用するセンサーに応じて、互換性のあるトラッカーを選択できます。テルトニカの場合、ADVANCEDおよびPROFESSIONALカテゴリーのトラッカーが、最も幅広いアクセサリーに対応しています。


メリット


高精度な測定が可能 — プロフェッショナル向けのアフターマーケット燃料レベルセンサーは、車両に標準搭載されたセンサーよりも高い精度でデータを取得できます。わずかな燃料レベルの変化も検知できるよう設計された高性能燃料レベルセンサーでは、誤差を1~2%以内に抑えられる場合があります。この精度により、特に長時間にわたって少量ずつ行われる燃料盗難の防止に適しています。車両標準のセンサーでも、燃料タンクの中身が一度に抜き取られた場合は検知できます。


CANデータを取得できない場合に最適 — 車両が古く、CAN経由で燃料レベルデータを取得できない場合、追加センサーが有効な選択肢となります。たとえば2024年には、カザフスタンで登録されている車両の44.8%が車齢20年以上でした。そのため、同地域では追加の燃料レベルセンサーが広く利用されています。


幅広いユースケースと車両タイプに対応 — 追加の燃料センサーは、小型車やトラックから特殊機械、さらにはディーゼル発電機などの固定設備まで、あらゆるタイプの車両や機器で使用できます。

テレマティクス業界では、多様なセンサーが提供されています。燃料タンク内の燃料レベルを測定するだけでなく、センサー内を通過した燃料の量を測定することも可能です。このようなソリューションは、流量計と呼ばれます。流量計を使用すると、ガソリンスタンドでの給油を監視し、実際にタンクへ給油された量と、会社の燃料カードで購入した量を比較できます。



デメリット


専門的な設置とキャリブレーションが必要 — CANデータ読み取りソリューションと同様に、追加センサーによる燃料測定には専門的な設置作業が必要です。さらに、燃料タンクのサイズに合わせてセンサーをキャリブレーションする必要があり、設置時にタンクへの穴開けが必要になる場合もあります。正確なデータを取得するには、センサーメーカーが提供する手順に慎重に従うとともに、テレマティクスソリューションの導入経験を有することが重要です。


車両保証に影響する可能性が高い — 設置工程に燃料タンクへの穴開けが含まれる場合、そのソリューションは車両保証の条件を満たさない可能性が高くなります。例外として、保険会社の認定を受けたテレマティクスプロバイダーが設置を行う場合があります。ただし、そのような提携制度が利用できるかどうかは国によって異なります。


センサーへの追加投資が必要 — テレマティクスデバイスに加えて追加センサーを使用するため、別途投資が必要です。専門的な設置費用も加わることで、プロジェクト全体のコストが増加します。ただし、大型車両や特殊機械では、追加センサーによって実現する燃料費の削減効果が、導入コストを上回る可能性が高いでしょう。


まとめると、燃料センサーは、プロフェッショナル向けテレマティクスにおいて高精度な燃料監視を行う場合に最適です。特にCANデータへアクセスできない大型車両や特殊機械で大きな価値を発揮します。


燃料管理の導入方法について、さらに詳しく知りたい方は、OBDデバイス、CANデータ読み取りソリューション、燃料レベルセンサーという3つの方法をすべて紹介するユースケース全文をご覧いただくか、効率的な燃料管理について詳しく解説するウェビナーをご視聴ください。



自社に最適なソリューションを選ぶための3つの質問


どのような車両を監視する必要があるか?最新の乗用車を監視する場合、OBDトラッカーが最適な選択肢です。特殊機械や大型車両のフリートを運用している場合は、CANバスへ接続できるトラッキングデバイスや、外付け燃料センサーに対応したデバイスを検討するとよいでしょう。


精度とシンプルさのどちらを重視するか?高精度な燃料センサーへの投資は、大容量の燃料タンクを搭載した車両で特に大きな効果を発揮します。大型物流トラックや建設機械を運用している場合、燃料データのわずかな測定誤差でも、フリート事業者が把握できない大きな損失につながる可能性があります。一方で、設置費用や車両保証への影響によって、こうしたメリットが相殺される場合もあります。そのようなケースでは、追加センサーの設置や燃料タンクへの穴開けを行わずに燃料を管理できる、車両データ読み取りソリューションが有効です。


燃料管理以外にどのような優先事項があるか?

燃料レベルの測定は重要ですが、コスト削減に役立つパラメータはそれだけではありません。ドライバーの運転行動を監視すること、車両性能の問題を早期に検知すること、タイヤ空気圧を測定することも、燃料消費量の削減につながります。さらに、車両のロックを遠隔で管理したり、輸送中の貨物温度を測定したりする必要があるかもしれません。テレマティクスによって解決したい課題をすべて洗い出すことで、自社のフリートに適したソリューションを選択しやすくなります。


まとめ


ソリューション

メリット

デメリット

推奨製品

OBDデータ

簡単かつ低コストで、Plug & Playによる導入が可能。追加センサーは不要です。

主に小型車に適しています。デバイスが簡単に取り外される可能性があります。

OBD DATAカテゴリーのデバイス

CANバスデータ

より多くの車両データを取得可能。目立たない場所へ安全に設置でき、高度なフリート管理に適しています。

専門的な設置作業が必要です。車両との互換性や保証に影響する可能性があります。

CAN DATAカテゴリーのデバイス、またはCANアダプター対応デバイスの組み合わせ

燃料センサー

最も高精度で、燃料盗難の検知に最適です。車両データを取得できない場合にも適しています。

コストが最も高く、複雑な設置作業とキャリブレーションが必要です。燃料タンクへの穴開けが必要になる場合があります。

サードパーティ製センサーと対応デバイスの組み合わせ


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