CANデータ読み取り対応トラッカーによる燃料監視:ブラジルでの導入成功事例
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Kęstutis Brūzga
シニアデジタルマーケティングプロジェクトコーディネーター
基本的なGPS追跡では、車両の位置や移動状況に関する有用な情報を取得できます。しかし、ドライバーの運転パフォーマンス、燃料管理、運行管理の改善を目指す車両管理事業者にとって、位置情報だけでは十分とはいえません。そこで重要になるのがCANデータです。CANデータを活用することで、車両の稼働状況や燃料使用状況をより詳しく把握できます。車両から各種パラメータを直接取得することで、車両管理者は燃料がどのように消費されているかを正確に把握し、効率改善につながるポイントを特定できます。

こうした可能性に着目したブラジルの車両管理技術企業は、基本的なテレメトリーの枠を超え、燃料監視機能を備えたCANデータベースの高度なテレマティクス製品を新たに導入することを決定しました。
テルトニカのGPSトラッカー「FMC150」と自動スキャン(Autoscan)機能を活用することで、エンジン回転数(RPM)、燃料データ、アクセルペダル位置などのパラメータをソリューションに追加しました。特にバスやトラックでの活用を重視しています。
燃料管理とドライバー監視を高度化するCANデータ
この企業はブラジルで、車両追跡、映像テレマティクス、ドライバー管理、メンテナンス管理、燃料管理、車両運行監視などのソリューションを提供しています。同社のプラットフォームは車両に関するデータを一元管理し、安全性、運行効率、ドライバーの運転パフォーマンス、コスト管理の改善を支援します。
同社の顧客の一社は、これまで複数のハードウェアサプライヤーが提供する追跡デバイスを使用し、基本的なテレマティクス機能を利用していました。そこで、CANデータを活用した高度なテレマティクスを導入することで、より付加価値の高いサービスを提供できる機会が生まれました。
エンジン回転数(RPM)、燃料データ、アクセルペダル位置などのパラメータを取得することで、車両がどのように運転されているかをより詳しく把握できます。これにより、車両管理者はドライバーの運転行動をより正確に監視し、非効率な運転や潜在的なリスクを伴う運転習慣を特定できます。
また、燃料残量や燃料消費量のデータを活用すれば、車両全体の燃料使用状況を把握し、過度なアイドリングや非効率な運転行動など、不要な燃料消費につながる要因を特定することも可能です。
一方、高度なテレマティクスの導入にあたっては、顧客が抱えていた2つの実務的な課題にも対応する必要がありました。それは、設置コストの高さと、ハードウェアサプライヤーによる技術サポートの不足です。テルトニカは、これらの課題に対応できる体制を整えていました。
「FMC150」は燃料監視と高度なテレマティクスをどのように支援するのか?
今回のプロジェクトでは、車両追跡とCANデータの読み取りを1台で実現できる、CANデータプロセッサー内蔵の4G LTE Cat 1対応GPSトラッカー「FMC150」が採用されました。車両によって異なりますが、以下のパラメータを取得できます。
燃料残量
総燃料消費量
走行距離
エンジン回転数(RPM)
CANデータから取得した車速
アクセルペダル位置
その他の車両 データ
車両のCANバスから燃料情報を直接読み取ることで、車両管理者は1台のトラッカーを使用して、位置情報や運行データとともに燃料使用状況を監視できます。これにより、燃料消費量だけでなく、車両の稼働状況やドライバーの運転行動が燃料消費にどのような影響を与えているかを分析することも可能になります。
「FMC150」は、乗用車、トラック、バス、電気自動車、特殊車両など、幅広い車両に対応しているため、異なる車種が混在するフリートにも適しています。
このソリューションにより、同社の顧客は基本的な車両位置情報の取得にとどまらず、車両の稼働状況やドライバーの運転パフォーマンスに関する、より詳細なデータを活用できるようになりました。
自動スキャン機能でCAN設定を効率化する仕組み
今回のソリューションでは、自動スキャン(Autoscan)機能が重要な役割を果たしています。その仕組みを詳しく見ていきましょう。
CANデータの読み取り設定では、設置担当者が車両の正確なモデルを特定し、適切な設定を適用する必要がある場合があります。自動スキャン機能は、車両のCANプロトコルを自動的に検出し、適切な設定を適用することで、この作業を簡素化します。
「FMC150」の設置が完了し、ネットワークに接続された状態でイグニッションをオンにすると、通常約20~60秒でこの処理が完了します。
これにより、手動での設定作業を削減でき、異なる車種へのCANベースのテレマティクス導入が容易になります。同社にとって、これは新製品の導入における主な障壁の一つであった、設置作業の複雑さとコストの問題を解決するうえで大きなメリットとなりました。
数百台から数千台規模で、さまざまな車種を保有するフリートでは、車両ごとにCANデータ読み取り設定を行うと多くの時間がかかります。自動スキャン機能を活用すれば、対応車両に共通の設定を使用でき、デバイスが各車両に適したOEMファイルを自動的に検出します。これにより、異なる車種が混在するフリートでも、燃料監視やその他のCANベースのサービスを大規模に展開しやすくなります。
この成功事例から車両管理サービス事業者が学べること
ブラジルでの今回の成功事例は、CANデータを活用することで、テレマティクスサービス事業者が従来のGPS追跡サービスの枠を超え、より包括的な燃料監視を含む、高付加価値のサービスを提供できることを示しています。
高度な車両データを活用することで、車両管理サービス事業者は次のことが可能になります。
ドライバーの運転行動をより詳細に監視する
燃料残量と燃料消費量を把握する
不要な燃料消費につながる可能性のある運転行動を特定する
エンジン回転数(RPM)やアクセルペダル位置のデータを活用し、燃費効率の高い運転を支援する
車両の稼働状況をより詳しく把握する
自動スキャン機能によってプロジェクトの導入期間を短縮する
既存顧客に向けて新たな高度テレマティクスサービスを提供する供
燃料データと車両の使用状況、ドライバーの運転行動に関する情報を組み合わせることで、車両管理者は燃料がどのような状況で消費されているかをより正確に把握し、効率改善に向けた対策を講じることができます。
また、テレマティクスサービス事業者にとっては、顧客がすでに利用している基本的な車両追跡サービスを置き換えることなく、サービスのラインアッ プを拡充できる機会にもなります。
導入成果:新製品の提供と新たな収益の創出
同社にとって、今回の導入は既存の車両追跡ソリューションを単にアップグレードするだけのものではありませんでした。CANデータを活用した燃料監視と詳細な車両情報の取得を既存のテレマティクスサービスに追加し、新たな製品としてラインアップに組み込むことができました。
この高度なソリューションは、すでに対象フリートの5%に導入されており、売上全体の10%を占めています。
同社の顧客は、このソリューションによって燃料消費状況と、それに影響する運転要因をより明確に把握できるようになりました。さらに 、ドライバーの運転行動をリアルタイムで監視することも可能です。これにより、位置情報だけでなく、実際の車両データに基づいた燃料管理の意思決定を行えるようになりました。
さらに、ブラジルの同社は、テルトニカを選定した主な理由として、テルトニカの技術・営業チームとの良好な協力関係、競争力のある価格設定、そして自動スキャン機能を挙げています。
この事例は、CANデータをより簡単に取得できる環境が整うことで、テレマティクスサービス事業者が高度なサービスを導入し、燃料管理の効率化や車両運行状況の可視化を進めるとともに、既存顧客との関係から新たな付加価値を生み出せることを示しています。
フリートの構成や運用状況によって、最適な燃料監視の方法は異なります。適切な燃料管理ソリューションの選び方や、OBDデータ読み取り対応トラッカーを活用して燃料管理と車両整備の最適化を実現する方法について、ぜひご確認ください。
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