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テレマティクスでフリート運用コストを削減するには?

読了時間:約11分

21/08/2026

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Ieva Gaubė

Chief of Marketing group

大規模な事業運営では、わずかなコストでも積み重なると大きな負担になります。よく知られている例として、American Airlinesでは、乗客に提供するサラダからオリーブを1粒減らしただけで、年間約4万米ドルのコスト削減につながったとされています。 この事例が示すポイントは明確です。収益性の向上には、必ずしも大規模な改革が必要なわけではありません。重要なのは、日々の業務に潜む小さな継続的コストを特定し、それらを削減する方法を見つけることです。


車両フリートを運用する企業にとって、特に大きなコスト削減効果が期待できるのは、燃料消費、車両メンテナンス、盗難防止、そして人手を要する業務プロセスです。テレマティクスを活用することで、車両がどのように運転・整備・保護・管理されているかをより詳細に把握でき、これらのコスト削減につなげることができます。


もちろん、テレマティクスデバイスの購入や設置には初期投資が必要です。しかし、車両や運行に関するリアルタイムデータを取得できるようになると、不要な燃料消費の特定、回避可能な故障の防止、盗難車両の回収率向上、時間のかかる業務の自動化が可能になります。

 

フリート運用で特に大きなコストとは?


フリートの運用コストは、車両の種類、フリート規模、地域、ビジネスモデルによって異なります。しかし、フリート全体の支出に継続的に大きな影響を与える費用には、いくつかの共通点があります。

主なフリート運用コストには、一般的に以下が含まれます。


  • 燃料消費

  • EVバッテリーの健全性管理

  • 車両のメンテナンスおよび修理

  • 車両盗難およびセキュリティ対策

  • ドライバー、人件費、管理業務にかかる費用


これらのコストがどこから発生しているのかを把握することが、削減に向けた第一歩です。それぞれの項目について、テレマティクスがどのように役立つのかを見ていきましょう。


#1 燃料モニタリングで燃料コストを削減


燃料に関しては、わずかな節約の積み重ねが重要です。燃料価格、税金、運行条件は地域によって異なりますが、燃料消費の管理はすべてのフリートに共通する課題です。同時に、より適切なモニタリングと効率的な車両運用によってコストを削減できる大きな機会でもあります。


テレマティクスデバイスを活用することで、フリート管理者は燃料消費量をリモートで監視し、不要な消費が発生している箇所を特定できます。その代表的な要因の一つが、車両の運転方法です。急加速、急ブレーキ、長時間のアイドリングなどの運転習慣は、フリート全体の燃料消費量を増加させる可能性があります。GPSトラッカーを使用すれば、ドライバーの運転行動を継続的に監視できるため、フリート管理者は非効率な運転パターンを特定し、より経済的な運転を促すために必要なデータを取得できます。


同様の可視性は、燃料盗難の検知にも活用できます。燃料盗難は、適切な監視がなければ長期間気付かれない場合があります。燃料残量と車両位置、走行距離、走行状況を照合することで、フリート管理者は通常とは異なる燃料消費パターンを発見し、損失が積み重なる前に調査することが可能です。



さらに、自動燃料追跡システムを活用することで、車両の返却から次の利用までの準備プロセスを効率化し、次回のレンタルや割り当てに備えて車両を確実に準備できます。これは、わずかな遅延でも車両の稼働率や顧客体験に影響を与える可能性があるレンタカー会社やカーシェアリング事業者にとって、特に大きなメリットとなります。その実現方法の一つが、レンタカー向けスマート給油追跡です。燃料モニタリングを車両返却のワークフローに直接組み込むことができます。


車両の種類、運行条件、ビジネスニーズに応じて、フリートごとに最適な燃料追跡方法は異なります。燃料管理:どのソリューションを選ぶべきか?では利用可能な選択肢を比較し、効率的な燃料管理ソリューションでは、テルトニカの各ソリューションとその構成について詳しく紹介しています。


テレマティクスによる燃料モニタリングのメリット:


  • フリート全体の燃料状況を簡単にリモート監視

  • 燃料消費を増加させる非効率な運転行動を特定

  • 盗難や不正使用の可能性を示す異常な燃料減少を検知

  • 給油状況を自動で追跡し、車両の返却から次回利用までの準備時間を短縮


#2 EVバッテリー管理を改善し、寿命を延ばす


フリートの電動化は燃料への依存を減らせる一方で、新たなコスト面および運用面の課題も生じます。中でも重要なのが高電圧バッテリーの管理です。バッテリーの劣化は航続距離の低下やメンテナンス需要の増加につながり、最終的には高額な交換費用や予期せぬダウンタイムを招く可能性があります。


テレマティクスを活用することで、フリート事業者はOBDデータ読み取りデバイスを使用して、EVバッテリーの状態をリモートで監視できます。充電状態(SOC)、健全性状態(SOH)、バッテリー温度などのパラメータを確認することで、EVバッテリーの性能や経時的な劣化状況をより明確に把握できます。正確なSOCデータは充電スケジュールの最適化に役立ち、車両を常に使用可能な状態に保つことにつながります。同時に、SOHや温度を監視することで、予防保全を支援し、バッテリー寿命の延長や、予期せぬ高額な故障リスクの低減が可能です。



同様の課題は電動マイクロモビリティにも当てはまり、フリートの利用可能状況が顧客体験に直接影響します。たとえば、e-bikeやe-mopedのシェアリングサービスでは、利用者はスタッフの対応を必要とせず、短距離移動のためにすぐ車両を利用できることを期待しています。GPSトラッカーを活用することでこうした運用が可能になるだけでなく、事業者は車両の位置、速度、バッテリー残量、潜在的なメンテナンス上の問題も把握できます。


テルトニカのe-bikeおよびe-mopedシェアリングソリューションでは、リアルタイム監視によってバッテリー残量の低下や整備の必要性を特定し、より多くの車両を利用可能な状態に保つ方法を紹介しています。


テレマティクスによるEVフリート管理の改善ポイント:


  • バッテリー劣化や潜在的な問題を早期に特定

  • 充電スケジュールと車両の利用可能状況を最適化

  • 予防保全を支援し、バッテリー寿命を延長


#3 メンテナンスコストを削減し、故障を未然に防ぐ


「壊れていないなら直すな」という言葉があります。問題なく機能しているものには手を加えず、不必要な変更によってかえって悪影響を与えない方がよい、という考え方です。


しかし、車両メンテナンスにおいてこの考え方をそのまま当てはめると、高いコストにつながる可能性があります。ダッシュボードに警告灯が表示されてから、あるいは車両に深刻な不具合が発生してから対応するのでは、予期せぬ故障につながりかねません。その結果、企業は修理費だけでなく、車両のダウンタイム、配送や業務の遅延、運用上の混乱にも直面します。


たとえば配送会社でバンが突然故障すると、配送の遅延や顧客満足度の低下につながる可能性があります。こうしたサービス中断が繰り返されれば、顧客からの信頼を損ない、より信頼性の高いサービス事業者へ乗り換える理由にもなり得ます。


走行距離やその他の車両パラメータに基づいて配送フリートのメンテナンスを自動化することで、企業は予期せぬ故障のリスクを低減し、車両の稼働状態を維持しながら、よりスムーズな運用を実現できます。


多数のトラックを管理する大規模な物流企業では、予防的なメンテナンスへの取り組みが不可欠です。たとえば、車両に不具合の初期兆候が現れていても、ダッシュボードに警告表示が出ていないため、ドライバーがその兆候を見過ごしてしまうケースがあります。そのまま運行を続けると、問題が徐々に悪化し、最終的に修理のため車両を運行停止にしなければならない可能性があります。


こうした事態は、より早い段階で車両状態を把握できれば回避できる場合があります。車両から診断トラブルコード(DTC)を直接読み取るトラッカーを活用すれば、メンテナンス担当者は潜在的な問題をリモートで特定し、不具合が深刻化する前に整備を計画できます。これにより、手作業による診断、修理の遅延、車両のダウンタイムを削減できます。詳しくは、大型フリートの予防保全を支援するリモートDTC読み取りのユースケースをご覧ください。



テレマティクスによる予知保全の改善ポイント:


  • 手作業による診断作業を削減

  • 予期せぬ故障を未然に防止

  • 車両ダウンタイムに伴うコストを削減

  • メンテナンススケジュールを自動化

  • 診断トラブルコード(DTC)をリモートで監視


#4 車両盗難を防ぎ、盗難車両の回収を強化


車両盗難は、大きな経済的損失や車両のダウンタイム、代替車両の手配コストにつながるだけでなく、フリート全体の運用にも深刻な影響を与える可能性があります。テレマティクスデバイスを活用することで、不審な動きを早期に検知し、フリート管理者が迅速に対応するために必要な情報を取得できるため、車両のセキュリティ強化につながります。


GPSトラッカーは、予期しない牽引、デバイスの取り外し、あらかじめ設定したジオフェンス外への移動、GPS信号へのジャミング試行などを検知できます。設定に応じて、こうしたイベントをきっかけにアラートを送信したり、警報の作動や車両スターターのブロックなど、追加のセキュリティ対策を実行したりすることも可能です。テルトニカの盗難防止および盗難車両回収ソリューションでは、これらのシナリオを組み合わせることで、盗難の抑止、不審な動きの早期検知、そしてフリート管理者が対応するための時間確保をどのように支援できるかを紹介しています。


さらに、予備の隠しトラッカーを使用することで、追加の保護が可能です。メインのGPSトラッカーが発見され、切断または破損された場合でも、バックアップデバイスを作動させて車両の追跡を継続できるため、フリート管理者や関係当局による車両の位置特定を支援します。



より高度な追跡技術を活用すれば、盗難車両が地下駐車場など、衛星信号を受信できない場所に入った場合でも、車両回収を支援できます。デッドレコニングに対応したトラッカーは、GNSS信号が失われたりジャミングされたりした際に、加速度センサーとジャイロスコープのデータを使用して車両位置を推定します。これにより、車両が隠されている可能性のある場所により近い地点まで走行軌跡を把握でき、回収チームは車両の進行方向に関するより多くの情報を得ることができます。詳しくは、デッドレコニング技術による盗難車両回収の強化のユースケースをご覧ください。


テレマティクスによる車両セキュリティの強化ポイント:


  • 不審な動きを検知

  • 牽引、デバイスの取り外し、信号ジャミングを検知してアラートを通知

  • 盗難車両の回収を支援

  • GPS信号が失われた場合でも追跡を継続


#5 フリートの人件費・管理コストを削減


フリート管理では、ドライバーの識別、労働時間の記録、車両へのアクセス管理、コンプライアンス対応など、従業員の作業時間を必要とする業務が数多くあります。テレマティクスを活用することで、こうしたプロセスの多くを自動化し、手作業を削減するとともに、フリート担当者がより付加価値の高い業務に集中できるようになります。


運用の透明性向上が主な目的である場合、テレマティクスデバイスによってドライバー識別やデジタル記録管理を簡素化できます。たとえば、Bluetooth® IDビーコンを使用すれば、どの従業員が車両を使用しているかを自動で識別し、ドライバーの活動をデジタルで記録できます。テルトニカのワイヤレスドライバー識別および労働時間追跡ソリューションでは、手作業によるドライバー識別を削減し、労働時間の記録管理を容易にする方法を紹介しています。


カーシェアリング会社やレンタカー会社では、自動化の対象をドライバー記録だけでなく、車両へのアクセスそのものにまで拡張できます。リモートアクセスや集中ドアロック制御を活用することで、顧客は従業員による対面での受け渡しを必要とせず、自ら車両を受け取り、返却できるようになります。テルトニカのカーシェアリングソリューションでは、テレマティクスによって24時間365日のセルフサービス予約を実現しながら、手作業を削減する方法を紹介しています。


テレマティクスによる管理業務削減のポイント:


  • ドライバー識別を自動化

  • 労働時間のデジタル記録を簡素化

  • リモートでのデータ収集によりコンプライアンス対応を効率化

  • カーシェアリングやレンタカーフリートの車両アクセスを自動化


テレマティクスでフリートに何ができるのか?


フリート運用コストの削減では、大規模な運用変更を行うよりも、日常業務の可視性を高め、各種プロセスを自動化することが重要な場合があります。大規模なフリートでは、こうした小さな改善の積み重ねが、結果として大きなコスト削減につながります。

フリートのコスト項目

主な課題

テレマティクスによる支援

燃料消費

燃料消費量の増加、非効率な運転、盗難、不正使用

燃料残量と燃料消費量を監視し、非効率な運転パターンを特定、異常な燃料減少を検知

EVバッテリーの健全性と充電

バッテリー劣化、非効率な充電、航続距離の低下、車両ダウンタイム

SOC、SOH、バッテリー温度を監視し、充電を最適化するとともに、バッテリーの問題を早期に特定

車両メンテナンスと修理

予期せぬ故障、整備時期の超過、高コストなダウンタイム

メンテナンススケジュールを自動化し、車両状態を監視、診断トラブルコード(DTC)をリモートで読み取り

車両盗難とセキュリティ

車両の損失、ダウンタイム、代替車両の手配コスト、回収の難しさ

牽引、デバイスの取り外し、ジオフェンス逸脱、ジャミングを検知し、バックアップ追跡と車両回収を支援

人件費・管理コスト

手作業によるドライバー識別、車両受け渡し、コンプライアンス対応、デバイスメンテナンス

繰り返し発生する業務プロセスを自動化

 

適切なテレマティクスソリューションを活用することで、フリートは運用コストを管理し、回避可能なダウンタイムを削減し、繰り返し業務を自動化するとともに、車両データや運用データをより有効に活用できます。

フリートにテルトニカのトラッカーを選ぶ理由とは?


テルトニカは、さまざまなフリートの種類やビジネスニーズに対応する幅広いGPSトラッキングデバイスを提供しています。大規模なフリートを運用している場合、カーシェアリングサービスを管理している場合、あるいはテルトニカのテレマティクスデバイスの販売に関心がある場合でも、お問い合わせください。お客様のビジネスに最適なソリューション選びをサポートします。

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